13 12月 <ろっこや×TSUBAKIAN>スタイリング対談 vol.1 後篇
2つのブランド代表が考える「きもの」「スタイリング」への思い
ヘアメイク、着付け、カラーバランスで「なりたい自分」に
ろっこやのオリジナルデザインきものを、ろっこや・TSUBAKIAN2つのブランドがスタイリング
それぞれの代表が捉える「きもの」「スタイリング」への思いをインタビュー!
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ろっこや
ハミルトンヒロコ(以下ろっこ) -
伝統とモダンを融合させたデザインが人気のきものブランド〈ろっこや〉代表
前職は美容師として雑誌やショーなどのヘアメイク・着付を手がける
「その人の持つ魅力を引き出す」ことをモットーとしている
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TSUBAKIAN
モリタマミ(以下マミ) -
スタイルアップコンサルタントとして、パーソナルカラー、骨格診断、着付レッスン、ポージングレッスンなど、なりたい自分になるサポートを行う
オリジナルブランド〈TSUBAKIAN〉では、美しい装いを心がける をコンセプトに、デイリーに使えるアイテムを取り揃える
ー<ろっこや×TSUBAKIAN>対談 前篇では、コラボ撮影スタイリングのポイントやテーマについてお伺いしました。
ー対談 後篇では、着付け・メイク・パーソナルカラーなどについてお伺いしたいと思います!
ーまずは、「着付け」について。
衣紋(えもん)の抜き具合や、衿あわせ、帯位置などで印象が随分と変わりますが、それぞれの拘りは?
きもの:Ascension<アセンション>night/兵児帯(左:ろっこや):ヴォリュート ブラック/兵児帯(右:TSUBAKIAN):ゴシックレース スカラップ有り
ろっこ-
一般的には、「こぶし約一個分抜く」と言われる 衣紋(えもん)
ろっこやスタイリング(左)では巨人のこぶしレベルで(笑)がっつり抜きました!
きらきらと輝くラインストーンのY字チョーカーをあわせることで、妖艶だけれど下品にはならない、よいバランスになったのではないかと♪
マミ-
ほんと、ぜんぜん違う!(笑)
普段ここまで衣紋を抜くことがないので、最初は絶対ムリ!似合わんやろ~と思っていたんですが、
仕上がってみると、「ええやん!」となりました(笑)
TSUBAKIANスタイリング(右)は、すっきりと上品、スタンダードな着付けを。帯位置と、帯結びの大きさのバランスも重要ですね
帯締め(左:ろっこや):銀糸織り込み:黒/半衿(右:TSUBAKIAN)チュールペイズリー 黒×オフ/帯揚げ(右:TSUBAKIAN):ボーダーレース カシス
ろっこ-
ろっこやスタイリング(左)では、衿あわせはクールな縦長ラインにしつつも、「姐さん感」が出すぎないように帯を胸高に締めて、
首まわりの肌を多めに見せる分、手元はエレガントなグローブで肌色面積を減らしてバランスをとっています
マミ-
TSUBAKIANスタイリング(右)では、半衿をたっぷり見せたいので、衿幅を広くゆったりと、喉のくぼみにあわせて、きちんと感を出しました
レースの帯揚げは端がスカラップになっているので、あえて見せる結び方で、蝶々のようにひらりとエレガントに♪
ー可愛らしく見せたい時は逆に衣紋を控えめに抜けばいいんですね
きもの:Deep Bliss<ディープブリス>Desert/兵児帯(左:ろっこや)Dia<ダイア>ベージュ/兵児帯(右:TSUBAKIAN)フォギーローズ レッド
ろっこ-
カジュアルで瑞々しいイメージにしたい時は衣紋を控えると可愛らしく♪
もともと「首に施した化粧がつかないように」衣紋を抜いた、という説があるので、
控えめにすると「化粧をしない少女」のようにガーリーな印象になります
マミ-
そうね、卒業式など、お嬢さんの袴の着付け依頼の時は、衣紋を控えることが多いです
年代や、好み、体系によってもかわりますし、「こぶし約一個分」という現代のスタンダードを抑えつつ、足し算と引き算のバランスが大事ですね!
ーヘアメイクについて。色や質感のもつ印象の違いを、どのように表現したのでしょうか
きもの:Ascension<アセンション> bright//兵児帯(左:ろっこや):ラメドット アイボリー/ファーショール(右:TSUBAKIAN):エクリュ
ろっこ-
たとえば、きもの:Ascension<アセンション> brightのヘアメイク
ろっこやスタイリング(左)のキーワードは「黒髪」「ボルドー」「マット」
黒髪にフィンガーウェイブ
メイクはラインをはっきりと、シャドウもリップもボルドー系・質感はマットにして、
知的でミステリアスな印象をイメージしています
メイクは、全てマミさんご本人にお任せ。
イメージだけ先にお伝えしたのですが、こちらの意図を汲み取ってパーフェクトに再現してくださいました!
マミ-
TSUBAKIANスタイリング(右)のキーワードは「茶髪」「ゴールド」「艶」
茶髪のぱっつん前髪、メイクはゴールドを基調として、チーク、リップは艶のあるローズピンク
柔らかさと華やかさのあるイメージで。ヘーゼルのカラーコンタクトも入れています
「なりたいイメージ」を髪の色、目の色、メイクの色・質感(マットorシャイニー)で、自分にどうあわせていくか、という過程はとても大切です
ー「なりたいイメージ」について、
最近、「パーソナルカラー診断※」がメイクや洋服などの広告でも多く見られます
ーモリタマミさんは7年以上前からパーソナルカラー診断、骨格診断などのコンサルタントとしてご活躍ですが
似合う色と、似合いにくい色との「バランス」はどのようとったらよいでしょう?
※パーソナルカラー・・・その人の持つ肌や瞳、髪の色などにマッチした色味のこと
マミ-
色のトーンを「春・夏・秋・冬」の4パターンにわけ、
さまざまな色の布地を肌にあてて、肌や瞳、髪の色などから自分の得意な「パーソナルカラー」を発見します
時々誤解されることがあるのですが、「得意な色を発見する」=「それ以外は似合わない」ということでは決してありません
大切なことは、自分の色をどう料理していくか
カラーだけではなく骨格(ライン)からの検証も取り入れることで、得意な素材感・柄デザインなどもわかり、
たとえば、挑戦したい色のきものに、得意な色の半衿をもってくるとか、工夫次第で自分に寄せる事ができます
ろっこ-
ご自身の得意な色や柄を見つけた上で、挑戦も含めて色々な可能性を楽しんでいけたら最高ですね
今回の撮影では、モリタマミさんを通じて、「自分もこんな感じになりたい・自分にはこういう感じが似合うかも」と、
少しでも参考になれば幸いです
ーご自身がコーディネートを組む時・ヘアメイクや着付けを考えるときに大切にしていることは?
ろっこ-
自分のきものコーディネートの時は「色」の取り合わせが過度にならないように、
メイクもやりすぎると怖くなるので(笑)最近は控えめにしています
撮影の際は 、夢や妄想をぶつけます!自分では表現できないような甘い世界も含めて、楽しませてもらっています
きもの:Deep Bliss<ディープブリス>Desert/兵児帯:Dia<ダイア>ベージュ
ろっこ- ヴェールをふわっとさせるのもとっても楽しかった!私の中の乙女大爆発です(笑)
マミ-
自分でコーデを決めるときは「今日はこんな感じで!」とテーマを決めてから着物や帯、小物を選びます
あとは撮影のテーマ、ポイントとほぼ同じで、ヘアメイクからしっかりバランスを考えます
ろっこ-
洋服と一緒で、「好きなもの」「似合うもの」「挑戦したいもの」「TPOにあわせること」
このバランスをうまく組み合わせて、きものをもっともっと楽しんでいこう!という提案はこれからもしていきたいと思います
その時はまたマミさん、モデルお願いしま~す!
マミ-
ろっこやさんとの撮影では、自分では普段考え付かないようなスタイリング提案や発見があって、燃えます(笑)
クールからキュートまで、「なりたい自分」への挑戦と、発見。
次回はどんな撮影になるかな~!?どうぞお楽しみに♪
ーありがとうございました。最後に、<ろっこや><TSUBAKIAN>について、お互いにご紹介をお願いいたします
ろっこ-
アイテム一つで着姿がブラッシュアップするTSUBAKIAN
カラーコンサルタントでもあるモリタマミさんならではの色展開で、
どんな人でも必ず似合うアイテムが見つかる、というところが魅力だと思います
ブランドの印象は全く違うように見えるかもしれませんが、
ろっこやのアイテムにTSUBAKIANの半衿や帯揚げ・ショールは相性抜群!
さらに「キュート」「ガーリー」「ポップ」など、可愛らしいアイテムも沢山あるので、
お客さまへのコーディネート提案の幅がとても広がりますTSUBAKIAN
マミ-
上品さと格好良さのバランスが絶妙!
オンとオフ、どちらも品揃えが万全で、大人の女性の「お洒落に着物を着たい」という願いを叶えてくれるブランド
上品さと格好良さのバランスが絶妙!
色に敏感なイメージ。
色に対する考え方が繊細で大好きです!
店主のろっこさんが仕立ての知識を十分持っておられるので、安心してお仕立てをお願い出来るのが嬉しいろっこや
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