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特別対談(Special Interview vol.2)

特別対談

知ったこと、惹かれたこと。
──KIMONO ROCCOYAとの出会いと決意

いま、何が動き始めているのか
KIMONO ROCCOYA(きもの ろっこや)の動向について、不安や疑問を感じている方も多いのではないでしょうか。既存のお客様、そしてROCCOYAを気にかけてくださっている方々を代表し、現オーナーの池之内進さんと、元オーナーで現在はデザイナーとして関わっておられるハミルトン ヒロコさんに、KIMONO ROCCOYAの現在とこれからについてお話を伺いました。
全3回にわたり、新体制となった KIMONO ROCCOYA の現在地と目指すところを明らかにしていきます。

第2回:知ったこと、惹かれたこと。

──KIMONO ROCCOYAとの出会いと決意

第1回では、KIMONO ROCCOYAの現状についてお伝えしました。
第2回では、株式会社Frontier Gate Technologies代表・池之内進さんに、着物への思いや、ブランドとの出会い、運営するに至った背景を伺いました。

Q. 日本文化への関心は、どこから始まったのでしょうか?

池之内

小さいころから祖父が着物を着ている姿を見て育ちました。
当時は特別な意識はありませんでしたが、いま思えば自然に記憶に残っている風景です。高校卒業後にアメリカへ留学し、世界を見たいという思いで過ごしました。
アメリカの雄大さや価値観に憧れを抱いた私は、帰国後、アメリカでの体験をとく知人に話していました。
あるとき知人の1人から
「日本文化の何を知っているんだ?」
と問われたんです。
その言葉がきっかけで、自分が育ってきた日本の文化や思想、歴史をほとんど理解していなかったことに気づき、学び直したいと思うようになりました。

Q. そこから着物へと関心が向かったのですね。

池之内

はい。
日本には茶道や華道など、一つの所作や営みを長い時間をかけて磨き上げ、「道」として受け継いできた文化があります。
一見シンプルに見える行為の中に、積み重ねられた思想や美意識があることを知ったとき、驚きとともに日本文化を守り続ける人々に深い尊敬の思いを抱きました。
着物もまた、そうした文化の結晶のような存在です。
日本文化をもっと深く知るため、いちばん身近である着物からスタートしようと思い、自分で着物を購入し、素材や染めを学びながら、さまざまなブランドを見て回りました。
そのときKIMONO ROCCOYAの着物に出会い、唯一無二な世界観に惹かれました。

Q. 実際に呉服事業の運営へ関わってみて感じた現実は?

池之内

思いだけではことは運ばないということを痛感しました。
業界は違えど、IT業界で長年営業として培った様々な経験があり、なんとかなると思って飛び込みましたが、デザイナーや制作者の思いをそのままお客様へ伝えることは簡単ではありませんでした。
単に着物を販売するのではなく、背景や思いをどう届けるか。商品の魅力をどう伝えていくか。そこからもう一度組み直す必要があると感じました。

Q. EC中心への移行もその判断の一つだったのでしょうか?

池之内

はい。
店舗を前提にした運営はコストが大きく、現状の売上では大きな負担となっていました。 理想としては店舗を残したい思いもありましたが、長く続けていくためには現実的な判断が必要でした。
思いを乗せて届け続けるために、EC中心の小規模ビジネスへ回帰し再構築する。ブランドを守り、続けていくためには必要な決断だったと考えています。

Q. 最後に、いまの思いを聞かせてください。

池之内

具体的な形はまだ見えていませんが、日本の伝統文化に少しでも貢献できればと思っています。大きなことではなくても、関わる人たちが誇りを持って続けられる環境を作ること。それが伝統を残すことにつながるのではないかと考えています。
KIMONO ROCCOYAとの出会いが、その一歩になればと思っています。

お問い合わせについて

現在、KIMONO ROCCOYAの運営・経営は株式会社Frontier Gate Technologies が担っています。
WEBショップ、ブランドページ、展示会、取引に関するお問い合わせは、株式会社Frontier Gate Technologies宛にお願いいたします。
ヒロコ個人への直接のお問い合わせではなく、公式窓口をご利用ください。

◆ 次回予告

第3回は、ハミルトンヒロコがあらためて語る KIMONO ROCCOYAの世界観ついて。
いま、どんな思いでデザインをしているのか。 その核心に迫ります。